この前取材を受けた。
テーマは「60代70代女性の“孤独と不安”」で、デートに救いを求めてるというやつ。
記事は公開されていますが、名前が今と違うのでリンクは貼りません。
登場人物は身バレが無いように結構脚色していますが、話の筋はこのまま。
どなたかの参考になれば幸いです。
【71歳女性が求めた“最後の夜”──デートだけの女風が支える孤独】
人は、年齢を重ねれば満たされると思います? 本当にそうでしょうか。
「夫以外を好きになりたくないんです」
「お金が介在して、本当の愛情を求めない女風がちょうどいい」
「デートが終わると、一人なんだなって寂しくなります」
「でもその寂しさは、パートナーがいる人も同じじゃないかな」
「結局、楽しい時間が終われば現実に戻るしかないんです」
私はこれまで、そういう言葉を何度も聞いてきました。
“風俗でデートだけ”というのは意外に思われるかもしれません。
でも、特に中高年の女性にとっては確かなニーズがあるんです。
【中高年女性が求める「デート」】
✓ 夫以外と穏やかに過ごしたい
✓ 性よりも会話で癒されたい
✓ 「女として扱われる」感覚を思い出したい
✓ 無理なく触れ合える関係がほしい
✓ 日常を忘れて誰かに話を聞いてほしい
✓ 罪悪感を持たずに優しくされたい
──求めているのは快楽じゃない。確認なんです。「私は、まだ誰かに必要とされる存在なのか?」という。
私は40歳。眼鏡をかけた、ごく普通の男です。
20代のイケメンみたいに“エロ路線”で売ってるわけじゃない。
だからこそ、「自信がなくても楽しめる」という安心感で指名されることが多いのだと思っています。
料金は1時間6,000円。
水族館、2時間ランチ、手をつないで散歩、夫の愚痴を聞く──内容はまるで恋人同士の休日みたいです。
【「風俗だけで心を満たしちゃだめ」】
男性は肉体で満たされる傾向がありますが、女性は精神で満たされたい人が多い。
特に既婚者は「夫に大事にされない」「女としての魅力がなくなった」と感じて孤独を募らせ、私のもとに来ます。
私は「十分キレイですよ」なんて言葉はかけません。
ただ、じっと話を聞きます。
アドバイスを求められたら、「なぜ夫婦関係が変わったの?」と問いかける。
そこから、会話の中で自分と向き合ってもらうんです。
「風俗だけで心を満たしちゃだめ。
心のメンテナンスとして使うのはいいけど、依存したら壊れるだけ。
本当の意味での幸せは、自分の生活を立て直すことにしかない」
じゃあ仮に、女風で一時的に孤独を癒せたとして。
その先に残るのは、また次の依存ではありませんか?
慰め→安堵→虚無。
このループから抜け出せなければ、また寂しさは戻ってくるんです。
【自己犠牲という呪い】
「母親失格じゃないか」
「自分のためにお金を使うなんてわがままじゃないか」
そう言って涙ぐむ人もいます。
時代は変わっても、“女は家庭を優先すべき”という意識はまだ根強い。
自分を後回しにして生きてきた世代ほど、その罪悪感は深い。
でも私は思うんです──我慢ばかりの人生に、もう一度“自分”を取り戻してもいいんじゃないかと。
【71歳女性が語った「一生に一度」】
忘れられないお客様がいます。
当時71歳。東北から新幹線で来て、「風俗なんて最初で最後だから、特別な夜にしたい」と言って、京王プラザホテルのスイートを予約していました。
「一生に一度でいいから、男に求められる喜びを味わってみたい」
その言葉の重さを、私は今も覚えています。
彼女の夫は典型的な“昭和の男”で、セックスは義務であり道具。
40歳で夫を亡くして以降、仕事と子育てに没頭し続けてきたそうです。
そして、子どもたちが巣立ったあと、ようやく「自分の人生」を思い出した。
ラウンジで延々と語られる人生の話。
夜が更けても、彼女はプレイを求めませんでした。
ただ、少し触れ合って、添い寝をして過ごした。
「昔の夫に会っているみたい」と微笑みながら、私の寝顔を見つめていたそうです。
翌朝、「あなたがセラピストを辞める時は、連絡をください」と言われた。
その潔さに、彼女なりの美学を感じました。
【“セラピスト”という仕事の本質】
私は「女性を幸せにしたい」なんて言いません。
動機の本音は、お金です。
でも、だからこそ“役目”はブレない。
✓ 我慢をやめさせること
✓ 欲求を丁寧に掘り下げること
✓ 女としての再起動を手伝うこと
✓ 会話を通じて自尊心を再構築すること
✓ 肉体より心の温度を測ること
✓ 無理に希望を与えず、現実に戻すこと
✓ 触れずとも満たすこと
──結局のところ、「ある/ない」「多い/少ない」で測れる仕事じゃない。
大事なのは、時間内の密度。心が動く瞬間の“濃度”なんです。
私が伝えたいのは、ひとつだけ。
「寂しさを他人で埋めようとしないこと」。
人の温もりは一瞬。でも、自分を癒せるのは自分だけです。
…それでも誰かに触れていたい夜、ありますよね。

