女性用風俗露花福岡店がオープンしました。
関西圏を飛ばし、いきなり福岡という選択。その舵を取るのが、代表の東(あずま)だ。
セラピストとして2年半のキャリアを積み、1年のブランクを経て内勤スタッフへ。そして今、再びプレイヤーとして現場に立ちながら、店舗運営を担う。
「誰もがしないようなことをする。流れに逆らう。そんな変なことをするのが好き」
——そう語る東は、なぜ福岡の地を選んだのか。
今回は同じく露花本店でプレイヤー兼裏方を務める青が、東の人となりと福岡店への想いを聞いた。
東(アズマ) 31歳 / 170cm・62kg
露花福岡店代表。福岡出身。露花の業務拡張に伴い福岡にて店舗を構えることに。ある程度の決定権を持ち、所属セラピストにもユーザーにも「露花いいよねー」と心から思ってもらえる店作りを目指す。
東という人間
青:今日はよろしくお願いします。まず、福岡店での東さんの肩書きと役割を教えてください。
東:露花福岡店の代表という立場ですね。なんちゃってな感じでもありますけど。露花というお店の名前をお借りして、本店の満代表と話し合いながら福岡店舗の運営権をいただいています。料金設定、採用、企画発案など、かなり自由度をもらってお店を作っている感じです。
青:代表、かっこいいですね。
東:いやいや、ありがとうございます。
青:では、「東さんってどんな人?」と聞かれたら、どう答えますか? 仕事のポリシーとか、性格とか、大事にしていることとか。
東:ギバーでありたいと思っています。ギブアンドテイクのギブですね。自分から誰かにサービスや気持ちを与える存在でいたい。実際になれているかと言われるとちょっと微妙なところもあるんですけど、何かしら自分から誰かに与えている人でありたいなとは常に思っています。
青:元々そういう性格なんですか? それとも仕事上そうありたいという感じ?
東:性格ですね。ギスギスした環境が苦手なんです。競争しているのもあまり好きじゃないというか、得意ではないというか。
青:この競争の激しい業界の中で、それはなかなか大変ですね。
東:本当ですよね。
青:そのギバー精神は小さい頃からですか?
東:そうですね。単純に相手から「ありがとう」って言ってもらえるのが、すごく嬉しいんです。そういうところで自尊心というか、「自分も役に立てるんだな」って感じられる。それが小さい頃から嬉しかったので、大人になっても変わらずそうでいられたらいいなと思っています。
青:何かきっかけになったエピソードはありますか? 例えば小学校の遠足でこういうことがあって、みたいな。
東:特定の出来事というより、周りの人が元々優しかったというのが大きいかなと思います。友達もそうですし、先生もそう。あまり角の立つような人がいなくて、そういう周りの環境に育てられたんじゃないかなと。
青:小中学生の頃はどんなポジションでした? グループで言うと。
東:どこのグループにも属さないタイプでしたね。来る者は拒まないけど、自分から特定のグループに入り込むということはしなくて。
青:陽キャではなかった?
東:陽キャではなかったですよ。真面目君でした。コミュ障だったんです。自分からどこかの輪に入っていくのはちょっと苦手でしたね。
青:今の印象からは想像できないですね。
東:いやいや、今でも普通に人見知りですよ。
青:部活とかはやっていましたか?
東:部活は特に何もしていなくて、小学校の時にサッカーのクラブチームに入っていたぐらいです。
青:全然コミュ障じゃない気がしますけど。チームプレイもできて。
東:いやいやいや。
前店でのセラピスト活動
青:ここからは前のお店のことを聞いてみたいと思います。元々在籍していたお店ではどういう売り方やアピールをしていたんですか?
東:中規模のお店でした。とにかく自分で集客するのがメインになっていたので、Xで色々動いてアピールして、多少の炎上はまあいいだろうぐらいの気持ちで。スペースとかツイキャスとか結構やっていましたね。顔出しもしていました。あと、ルックスで抜きん出るものはないので、コツコツ気になってもらえればいいなと思って活動していました。
青:顔出しをやめた理由は?
東:純粋に地元寄りの活動になったというのが一番大きいです。福岡が地元なので。
青:キャリアとしては何年ぐらいやっていたんですか?
東:2年半ぐらいですね。
青:この業界にしては長いですよね。
東:まあ、2年持てばいい方なんじゃないですかね。
青:どんなタイプのセラピストでした? 寄り添い系とか技術系とか。
東:テクニックはこの仕事をしている以上、ある一定のレベル以上は欲しいなと思っていたので、講習を受けたりしていました。それなりに反響はあったかな。「めちゃくちゃ上手いです」と言い切れるほどではないですけど、自分なりに色々やっていましたね。あとは、イケメンじゃないので、逆にほっとする立ち位置というか、サブ的なポジションでしょうか。
青:お客様の年齢層はどうでした?
東:比較的均一にバラバラでしたけど、30代から40代が多かったですね。表記年齢と同じか、ちょっと上ぐらい。
転機——前店を離れた理由
青:2年半やってリピーターさんもいて、傍から見るとすごく良い環境に見えますが、辞めたきっかけは何だったんですか?
東:正直、このままだとモチベ上がらないなって。
青:そこ深掘ると危ないやつですね。話題変えます。じゃあ前向きな方。露花に移ろうと思った決定打は?
東:正直、セラピストとして働こうという強い気持ちは、露花に関わろうとした当時はあまりなかったんですよ。現役を離れて1年以上経っていて、「また1からやるのはどうなんかな」とぶっちゃけ思っていました。でも、Xを開いたり女風関係の情報を見たりはしていたので、戻りたいって気持ちもちょっとあったのかもしれません。
青:露花からはアプローチがあったんですか?
東:運営さんから2、3回連絡をもらったりはしていました。でも「今じゃないかな」と思っていて。
青:前店を2年半やって辞めて、どれぐらい空いて露花ですか?
東:ちょうど1年ぐらいです。
青:結構空きましたね。1年のブランクがあって、なぜセラピストではなく内勤スタッフを選んだんですか?
東:さっきの話ともかかってくるんですけど、セラピストとして活動することへの不安がありました。本業の関係で行動の制限があったり、前のお店でお世話になった方たちと再会することへの複雑な気持ちもあって。はっきり辞めると言わずに長期休止みたいな形で離れていたので、スタッフならいいかなと思って最初は受けた感じです。
内勤スタッフとしての半年間
青:2年半プレイヤーをやっていれば現場のことは肌感覚も経験値もあると思いますが、内勤になって外も中も見られる環境で、印象に残っていることはありますか?
東:それぞれのセラピストさんたちとやり取りして、目標や理想を聞いたりしていたんですけど、露花のセラピストさんたちは比較的堅実というか、無難な目標を持ちながら自分の強みも持っている人が多いなと感じました。「こういう売り方もあるんだ」「こういう動き方もあるんだ」って、それぞれの考え方を学ばせてもらえましたね。
青:アドバイスもしていたんですか?
東:2年半やってきた経験から、「こうするとネガティブに受け取られるよ」ということは伝えていました。セラピストさん本人はポジティブな意味で発信しようとしても、受け手には違う印象を与えることってあるので。
青:始めたばかりの人には暗黙のルールみたいなものが分からないですもんね。それは助かりますね。
東:そうなんですよね。
青:自分が内部の人間になった時に辛かったことはありますか?
東:環境面では本当に特に何もなかったです。自分の中で、代表や運営さんの立場から一歩引いて動く存在だと決めていました。何かできるサポートはするけど、直接的な決定権は持たないということにしていたので、程よい熱量でやれたかなと思います。
青:前の経験から成長したわけですね。
東:丸くなったのかもしれないですね。
青:現役をやって、1回辞めて、裏方をやって、また現役という、いわゆる出戻りになりますけど、以前の2年半と今とで、セラピストの仕事への向き合い方は変わりましたか?
東:あまり変わってはいないですかね。前のお店でもある程度内情は見ていたし、裏方に回ったから仕事の見え方が変わったかと言われると、そこまで変わっていなくて。ただ、それぞれのセラピストが自分をどう売っていくかという部分をもう少し具体的に見れたかなとは思います。あと、1年間のブランクの中でできた認識の違いとか、界隈の状況とかをアップデートできました。
青:逆に、内勤をやったからこそ邪魔になった経験はありますか? 例えば同じお店の人が敵に見えるとか。
東:特にないですね。内勤を経験したからといってマイナスに働いたことは全然ないです。
青:ブレない感じですね。素晴らしいです。
接客で大切にしていること
青:キャリアもあって現場復帰して代表という立場になった今、サービスを提供する時にスキル以前に大事にしているマインドはありますか?
東:「同じ空間にいることがストレスにならないようにする」ことですね。
青:かっこいいですね。用意してました?
東:ちょっと考えておかないとと思って(笑)
青:具体的に教えてください。
東:人それぞれにパーソナルスペースがあるし、受け入れられるノリも違うと思うんです。だから自分の土俵に相手を持ってくるんじゃなくて、相手の空間に自分がうまく入れるようにしたいなと。それが理想ですね。
青:「こういうことをしたい」という要望に応える感じですか?
東:それもありますし、そもそもの空気感を硬くしないこと。相手も緊張していて、それが顔に出たり、受け答えがちょっと難しかったりする方もいると思うので、笑顔で迎えたり、こちらから話しかけたり。淡々と手順を進めるんじゃなくて、冗談とは言わないけど、空気が柔らかくなるようなことを言ったりしています。
青:それは自分の中で型があるんですか? マニュアルみたいなものがあるお店もありますよね。
東:完全にその場のアドリブですね。マニュアル化できない人間なので。
青:感覚派ですね。逆に「これはやらない」と決めている行動や言動はありますか?
東:金額とサービスのバランスを崩さないということは決めています。お客さんに無理にお金を使わせるような言動はしない。それは相手がお金に余裕があろうがなかろうが関係なく。
青:自分からセーブさせる時もあるわけですね。
東:そうですね。
リピーターが続く理由
青:リピーターさんが多かったですか? それとも初指名の方が多かったですか?
東:どちらかというとリピーターさんが多かったです。
青:リピートが続くのは、自分では何が良かったんだと思いますか? センスとかじゃなくて、言葉にできる理由として。
東:どういう人をリピートするかって、結局は人間性というか、誠実さとか真面目さになってくるんじゃないかと思うんです。再現性で言うと、一つ一つの仕事を丁寧にやること。「3回目の壁」ってよく言うじゃないですか。あれは慣れによって新鮮味が欠けていくから起こることだと思うので、真面目に、例えばホテルを利用しているのであればきちんと清潔感を保つとか、手を抜かないということですね。
青:慣れてきたからこれ短めでいいよね、みたいなのがあると「ちゃんとやってほしかったのに」ってなりますよね。
東:ありますよね。抜かないでほしいところを勝手に抜かれちゃうみたいな。あと、マッサージも大事にしていましたね。
青:マッサージ得意ってどこかで書いてありましたよね?
東:マッサージだけの講習も受けたりしていました。オイルマッサージですね。特殊なものというより、純粋にオーソドックスなマッサージです。
青:120分マッサージだけでもいける感じですか?
東:いけますね。
福岡店立ち上げの経緯
青:内勤から現場に戻るとなって、福岡店は誘われたんですか? それとも立候補?
東:「福岡店やらない?」というお誘いだと認識しています。
青:そもそもなんで福岡なんですか? 地元だからですか?
東:元々女風をやっていた時期は関西にいたんです。それで福岡に戻ってきて、やっていない時期もあって。福岡にいる時間が長いので、動きやすいのは福岡だったんです。
青:代表からはどんな感じで言われたんですか? 「期待してるぜ」みたいな?
東:満さんからはそんなに期待されてはなかったと思いますよ(笑)「やろうやろう」「福岡任せるし、やろう、どう?」みたいな。
青:不安とかプレッシャーはありましたか?
東:割とワクワクしていましたね、「じゃあやろう」ってなった時は。そもそもお店の土台を作ることに興味があったので。
福岡という土地での挑戦
青:福岡での新規オープンは大変でしたか? まさに今大変な最中だと思いますが。
東:福岡での立ち上げは難しいだろうなとそもそも思っていました。女風の需要って、僕のイメージでは東京、大阪、名古屋、札幌、福岡ぐらいの順なんです。だから少ない需要に対して新規店としてどう合わせていくかが難しいだろうなと。
青:夜のお店が栄える土台はあるけど、女風があまり認知されていないということですか?
東:女風に限らずなんですけど、福岡の人ってあまり夜遊びに慣れていない人が多い気がするんです。性格上というか、例えば東京だと街を歩けばナンパされるとか、知らない人同士でオフ会的に会うのってそこまでハードルが高くない。でも福岡はその辺が東京に比べると慣れていないというか、初対面の人に会うのはちょっと、という人がそれなりにいるんじゃないかと思います。
青:それは県民性ですか?
東:地元の人間が多いところはあるんじゃないですかね、東京とかに比べると。福岡市内って今でこそ人口の流入がありますけど、それでも地元の人間が多いかな。
青:新しいものを受け入れにくい?
東:割と安定志向なところがあるんじゃないですかね。最初のものに飛びつくのはちょっと怖いかな、みたいな。
大手との競合と現状
青:採用の問い合わせやお客様の問い合わせは来ていますか?
東:採用はこの間入ってくれた子が1人います。お客様も複数名ご予約いただきました。思っていたよりは、最初にしてはいいのかなと思っています。これからどうかはわからないですけど。
青:それはモニターではなくご予約ですか?
東:そうです。新人さんはまだこれからですけど。
青:すごいじゃないですか。競合他店もあると思いますが、大手チェーンが何店舗かある中で、ぶっちゃけ今きついことはありますか?
東:大手2社は広告を打っているだけあって、検索に対して強いなとは思います。今のところ、その2社に勝つ術はちょっとないかなというのが現状ですね。大手で経験した人が「ちょっと他も見てみようかな」と思った時にやっとかかるかなぐらいで。
青:全くの初めての方が露花を選びやすいかというと、どう思いますか?
東:その辺になってくると、結局価格帯を下げているのがポイントになりますね。大手さんは値段がほとんど一緒なので、そこで差別化しています。
これからの露花福岡
青:全体を通して言い忘れたこととか、これは話しておきたいということはありますか? あとは今後の展望、目標、見ている方へのメッセージなど。
東:とりあえず現実的な目標をきちんとクリアしていきたいですね。在籍の人数もそうですし、売上も緩やかでもいいので右肩上がりで作っていきたい。でも何より、「露花の福岡って面白そうだな」と思ってもらえることが、僕の満足度の中で一番高いかなと思います。
青:ありがとうございます。今回は自己紹介、福岡PRということで、満遍なく聞けたかなと思います。
東:ありがとうございます。
編集後記
「与える人でありたい」
「ギバー」
この言葉がインタビューの最中に何度か頭をよぎった。
響きは綺麗。
だけど、この業界でそれを性格の良さとして貫こうとすると、たぶん死ぬ。
世界的ベストセラー『GIVE & TAKE』の著者アダム・グラントは、人のふるまいをざっくり
- ギバー(与える)
- テイカー(奪う)
- マッチャー(釣り合いを取る)
の3タイプに分けて説明している。
で、嫌な話だけど、ギバーは最下位にも最上位にも出るっていう。
要するに、与え方を間違えると搾取されて終わるし、与え方がうまいと長期で勝つ。
この業界の難しさは、まさにそこ。
与えすぎれば削られる。かといって出し惜しみすれば、そもそも選ばれない。
しかも「ギバーの顔したテイカー」が普通に混じる。
ギブの理念を語る人ほど、平気で人の時間と感情を回収していく。……まぁ、いるよね、そういうの。
だから必要なのは、自己犠牲のギバーじゃなくて、もう少し設計されたギバー。
グラントが言うところの、他者に関心を向けつつ自分の利益も見失わないタイプ。
いわゆる「アザーリッシュ(otherish)」なギバー。
与える。でも、境界線は引く。与える。でも、相手と場面は選ぶ。
善人でいるんじゃなくて、継続できる形にチューニングする。
東という人間は、その綱渡りを「丸くなった」で片付けていた。
でも多分、丸くなったんじゃない。角の立て方を覚えただけだ。
いつ、どこで、どれくらいの角を見せれば、相手に刺さりすぎず、舐められもせず、関係が壊れないか。
2年半の経験値と1年のブランクと半年の内勤で、そういう出力調整を学んだんだと思う。
「相手の土俵に入る」という表現が、やけに残っている。
自分のやり方を押し付けない。かといって迎合もしない。ただ相手の空間に、静かに滑り込む。
これ、言うのは簡単だけど、実際には相当むずい。
相手の文脈を読む力と、こちらの境界線を引く力が同時に要るから。
ギバーとして与えるにしても、相手にとって価値のある形で差し出せないと、ただの消耗戦になる。
前回のインタビューで神無月さんは「自分のペースに乗ってきてもらう」と言っていた。
東さんは「相手の土俵に入る」という表現した。
言い回しこそ真逆だけれども、きっと着地は一緒だろう。
参考>>【神無月インタビュー】なぜ女風セラピストは施術中に女性の下腹部を押すのか?
福岡は、東京や大阪ほど女風が浸透していないらしい。初対面への警戒心も強い。
そこに新規店を立ち上げるのは、正直、なかなかに酔狂。
テイカー的に考えれば、コスパの悪い選択に見える。
でも彼は「面白そうだな、と思ってもらえればいい」と言った。売上でも在籍数でもなく「面白そう」。
この一言、妙に本質を突いてる。
ギバーが燃え尽きるのは「与えすぎ」そのものというより、自分の与えてるものが効いてる実感がない時だ、とグラントは指摘している。
「面白そう」って、つまり相手の心に小さな反応が起きる状態で、価値が届いてるサインでもある。
数字より先に、人の警戒をほどく入口として機能する。
この業界には珍しい、静かな野心を持った男がいる。
奪いに来るんじゃなくて、まず場を作って、信頼が回る構造を取りにいく野心。
ギバーが上振れする時の匂いがする。
福岡で何が起こるのか、少し離れた場所からその結果だけ淡々と見届けたいと思う。
取材・構成:青(露花本店)
本店の片隅で長文を書いている者
2025年12月29日
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