スケジュールの画面を開いた瞬間、みぞおちのあたりがすっと冷たくなる。
その感覚を、たぶんあなたは知っています。
埋まっていた、というだけのことです。
それだけのことなのに、指先の温度が下がって、息が浅くなる。
そのあとで、自分に呆れる。
この記事は、女性用風俗でひとりのセラピストを好きになってしまった方に向けて書いています。
その人を指名している別の誰かのことを考えると胸が重くなる、という方に向けて書いています。
50代で、仕事は続けていて、家では一人の時間が長い方を想定しました。
このことを誰にも話していない前提で書きます。
先に手の内を明かします。
この記事の最後で、私が在籍している露花というお店の、ホテルコース2時間24,000円をおすすめします。
書いているのは青といいます。
露花で月に数日だけ現場に立っている、40代のセラピストです。
売り込みだと分かったうえで読んでもらったほうが、お互いに楽だと思っています。
みぞおちが冷たくなる、あの数秒について
体のほうが先に反応します。
頭で「別に付き合っているわけではない」と考えるより先に、みぞおちの奥が冷える。
肩が上がって、呼吸が浅くなって、画面を持つ手に力が入る。
その順番の話を、私は何度も聞いてきました。
きっかけは、たいてい小さなことです。
出勤の予定が埋まっていた。
自分が行けなかった日に、口コミが一つ増えていた。
その書きぶりが、自分の知っているあの人の話し方と重なって見えた。
それだけです。
それだけなのに、その日は頭の隅がずっとその話でふさがります。
仕事はいつも通りにこなせます。
ただ、帰り道で階段を上がっているときに、また同じ場所が冷たくなる。
沼っている、という言い方があります。
自分でそう言って笑ってみるけれど、笑いきれない。
笑い話にするには、その気持ちが本気すぎるからです。
好きになるのは、自然なことです。
月に一度か二度、自分の話を最後まで聞く人がいて、その人が自分に触れる。
それで何も動かないほうが、人としては不自然だと私は思っています。
そして、被りが嫌だという気持ちも、同じくらい自然です。
独り占めしたいという感情を、悪いものだと決めつける必要はありません。
人を好きになれば、そう思う。
ただ、その感情が今どこに向かっているのかは、いちど見ておいたほうがいい。
向かう先を間違えると、いちばん苦しいのは自分だからです。
- 出勤予定が更新される時間を、なんとなく覚えてしまった
- 口コミの投稿日から、自分以外の誰かが行った日を数えたことがある
- 同じことを他の人にも言っているのかな、と考えた夜がある
- 予約を入れた直後だけ、少し呼吸が楽になる
- そういう自分を、いい歳をして、と責めたことがある
どれかに心当たりがあっても、あなたは変ではありません。
感情がきちんと動いている、というだけの話です。
独り占めしていい相手が、いつのまにかいなくなっていた
被りが苦しいのは、相手を独り占めできないからだけではないと私は思っています。
今の生活のなかに、独り占めしていい相手がひとりもいないからです。
職場では、あなたは頼られる側にいます。
何かを抱え込んでも、誰かが先に気づいてくれることはあまりない。
家に帰れば、話しかける相手がいないか、いても話が続かない。
親のことが、そろそろ自分の予定表に入り始めている。
そのなかで、あなたの時間はいつも誰かのために切り分けられています。
切り分けること自体は、あなたが選んできたことでもある。
だから私は、それをかわいそうだとは言いません。
切り分け続けた人が、月に一度だけ、まるごと自分のために使える2時間を見つけた。
その2時間を誰かと分け合うことになったら、苦しいのは当たり前です。
苦しいのは、あなたが欲張りだからではありません。
分けずに持てるものが、それしかなかったからです。
自分にお金を使うことにうっすら罪悪感がある方ほど、この苦しさは強く出ます。
罪悪感を押しのけて手に入れたものほど、守りたくなる。
その理屈は、私にはよく分かります。
先に値段を置きます。ホテルコース2時間24,000円です
露花/青
ホテルコース/2時間
24,000円
ホテルの部屋で2時間を過ごすコースです。
- 時間
- 2時間=120分
- 1分あたり
- 200円
- 内訳の目安
- 力が抜けるまでに30分/話したり黙ったりに60分/終わりに向かうのに30分
数字を先に出したのは、値段のところで一度立ち止まってほしいからです。
高いと感じる方もいますし、思ったより現実的だと感じる方もいます。
なぜホテルコースが2時間なのかを説明します。
1時間だと、緊張が抜けきる前に終わります。
初めて会う人の前で体の力が抜けるまでには、だいたい20分から30分かかります。
そこからようやく、話す気になる。
1時間のコースは、その手前で時計を見ることになります。
逆に3時間を超えると、初めての方には長いことが多いです。
持ち時間が長いと、間が空いたときにかえって気を遣わせてしまう。
2時間は、その両方を避けられる長さだというだけの理由です。
コース料金は、ホテルコース2時間で24,000円です。
ここに書いていないものを当日に足すことはしません。
ホテル代がどうなるかも含めて、それ以外にかかるものは連絡をいただいたときに正直にお伝えします。
ホテルコースの当日、実際に起きることを順番に書きます
劇的なことは、たぶん起きません。
先に書いておきます。
待ち合わせは、駅の外か、決めておいた場所です。
私は先に着いて待っています。
最初の数分は、お互いに少し他人行儀になります。
そこから、二人でホテルまで歩きます。
部屋に入ったら、まず座ってもらいます。
飲み物を出して、私はだいたい斜め向かいに座ります。
真正面に座られるのが苦手な方が多いからです。
そこから15分か20分、なんでもない話をします。
天気とか、来る道が混んでいたかとか、その程度のことです。
話したいことがある方は、そのうち話し始めます。
話したくない方は、話さなくていいです。
黙っている時間を無理に埋めようとすると、たいてい相手が疲れます。
私は埋めません。
触れるのは、断りを入れてからです。
肩から始めて、背中、手のあたりまで。
どこが嫌かは、途中で言ってもらって構いません。
言いにくければ、体を少しずらしてもらうだけでも伝わります。
残り30分くらいで、私は一度時計を見ます。
急がせるためではなく、終わりが近いことを先に共有しておいたほうが、着地がやわらかくなるからです。
身支度をして、部屋を出て、駅まで歩きます。
その帰り道が、いちばん静かな時間になる方が多いです。
あなたが言いそうなことに、先に答えておきます
この歳で行くのは、変ではないですか
変ではありません。
私を指名してくださる方は50代がいちばん多く、その次が40代です。
若い方に囲まれた場所に一人で放り込まれる、ということにはなりません。
体型や見た目が恥ずかしいです
その不安を持っていない方に、私はほとんど会ったことがありません。
私の仕事は、体を採点することではないです。
肌の温度に、太いも細いもありませんでした。
今のあなたの体のままで来てください。
何を話せばいいか分かりません
話題を用意してこなくて大丈夫です。
用意してきた話題は、たいてい3分で終わります。
最初の30分は私のほうから聞きます。
答えたくない質問には、答えなくていいです。
家族に知られたくありません
連絡の頻度も、時間帯も、こちらから合わせます。
用がないのに私から連絡することはありません。
文面に店名やコース名を書かないでほしい、といった希望も、最初に言ってもらえればそのようにします。
予約したあとで怖くなったら、どうすればいいですか
その日のうちに、怖くなったと送ってください。
理由の説明はいりません。
体調が悪い、気が変わった、やっぱり無理、のどれでも構いません。
何日か前に決めた気持ちが、当日まで同じでいる必要はないと思っています。
他の人も指名しているのに、私だけを見てもらえるのですか
これがいちばん答えにくい質問です。
正直に書きます。
私は複数の方を担当しています。
それを隠したり、あなただけです、と言ったりはしません。
言えばその場は楽になりますが、その嘘はいつか必ず崩れます。
そのうえで、確かなことが一つあります。
あなたと過ごす2時間は、誰とも共有していません。
指名を独り占めすることはできませんが、その2時間は最初から最後まであなたのものです。
別の方の話を持ち込むことはしませんし、あなたの話を別の場所に持ち出すこともしません。
被りが嫌だという気持ちは、消そうとしなくていいです。
消えないものを無理に消そうとすると、たいてい大きくなります。
その気持ちを抱えたまま来てくださって構いません。
ただ、ひとつだけ言わせてください。
出勤予定を確認することが一日の中心になっていたり、他の方の口コミを探す時間が長くなっていたら、それは苦しいほうに傾いています。
そのときは、私に言ってください。
少し間を空けたほうがいい、と私のほうから言うこともあります。
そう言えるセラピストでいたいと思っています。
最後に、お金のことを正直に書きます。
生活を削って来ていただく場所ではありません。
食費を減らしたり、親御さんのことに使うはずのお金を回したりしてまで、会いに来てほしいとは思っていません。
今月は無理だと思ったなら、その判断のほうが正しいです。
無理をして来た方の2時間は、たいてい表情でわかります。
40代の私を選ぶ理由を、3つだけ書きます
昔の話に、注釈がいらない
私は90年代のヴィジュアル系を聴いて育ちました。
今もギターを弾いています。
当時のバンドの名前を出したときに、それが何かを説明しなくていいというのは、思っているより大きなことです。
説明が要る相手だと、話す前に一段階挟むことになります。
同世代というのは、その一段階がないというだけの利点です。
ただ、あるかないかで2時間の中身は変わります。
介護や体力の話が、想像ではなく実感で分かる
親のことが少しずつ自分の予定に入り始める時期を、私も通っています。
体力が去年と同じではないことも、実感として分かります。
分かったふりをせずに済むぶん、余計な相づちが減ります。
疲れているという話を、励ましで返されるのがつらいときがあります。
私はあまり励ましません。
そのままにしておくほうが楽なことがあるのを、知っているからです。
月に数日しか出ないので、急ぎません
私は月に数日だけ現場に立っています。
本数をこなす働き方をしていないので、その日の予定を詰め込んでいません。
次があるから切り上げる、という進め方をしなくて済みます。
そのかわり、枠は少ないです。
これは売り文句ではなく、単純に出ている日数の話です。
希望の日が埋まっていることもありますが、別の日を無理に押し込むことはしません。
連絡から当日までの手順
- 露花の公式サイト、または私の案内ページから連絡する
- 行けそうな日を、いくつか挙げる(決まっていなくても構いません)
- 待ち合わせの場所と時間を決める
- 当日、その場所に行く
決めてから連絡しなければいけない、ということはありません。
行くかどうか迷っている段階で連絡してくださって構いません。
まだ決めていません、と最初に書いてもらえれば、こちらから予約の話は持ち出しません。
質問だけして、そのまま何年も来ない方もいます。
それで問題ありません。
独占ではなく、2時間を買っています
最初の話に戻ります。
スケジュールの画面を開いて、みぞおちが冷たくなる。
あの数秒は、これからも起きると思います。
ただ、そのとき何が起きているのかは、少しだけ言い換えられます。
あなたが欲しかったのは、たぶん、誰かを独り占めする権利ではありません。
誰にも分けなくていい時間が、生活のなかに一つだけある、という状態のほうです。
ホテルコース2時間24,000円で買えるのは、その時間そのものです。
私という人間の所有権は、売っていません。
けれど、その2時間のあいだ、私はよそを見ません。
そこだけは約束できます。
みぞおちが冷たくなった日は、無理に打ち消さなくていいです。
そういう日がある人生のほうを、私は健康だと思っています。
そのうえで、次の2時間の話をしましょう。
まだ決めていない段階で構いません。
連絡先と、聞き方の例をまとめてあります。
この記事に出てくる場面は、複数の方から伺った話をもとに構成しており、個人が特定されないよう細部を変更しています。
露花は風営法にもとづく届出を提出している店舗です。

