Gスポット・ポルチオ・中イキ|開発が正解みたいに語られるのが嫌

Gスポット・ポルチオ・中イキ|開発が正解みたいに語られるのが嫌

「中イキできるようになりたい」

そういう言葉を、女風の世界を調べていると見かけることがあります。

  • Gスポット。
  • ポルチオ。
  • 膣イキ。
  • 中イキ。

文字だけ見ていると、なんだか急に試験問題みたいになる。

できる人が上で、できない人が下。
知っている人が進んでいて、知らない人は遅れている。
そんな空気を、私は勝手に感じてしまっていました。

勝手に、です。
誰かにそう言われたわけではないのに。

でも、そういう圧を感じたことがある人は、たぶん私だけではない気がします。

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中でイケるがえらいみたいに聞こえる文脈がある

中イキという言葉を初めて見たとき、私は少し身構えました。

身構えた、というより、置いていかれた感じに近かったかもしれません。

  • 「え、みんなそんなことを目指しているの?」
  • 「できないと、何か足りないの?」
  • 「私が知らないだけで、女性の身体には正解のルートがあるの?」

そんなふうに考え始めると、もうだめでした。

検索窓に言葉を入れるだけで、こちらが採点されているような気分になる。
大げさだな、と自分でも思います。
でも身体のことって、どうしてこんなにすぐ自分の価値の話になってしまうんでしょうね。

Gスポットも、ポルチオも、たぶん本来は身体の一部を指す言葉です。
そこに感じ方がある人もいる。
興味を持つ人もいる。
女風の「開発」の文脈では、そういう場所に少しずつ気づいていく話として語られることもあるらしい。

けれど私は、最初そこまで素直に受け取れませんでした。

「開発」という言葉に、もう少し前のめりな匂いを感じてしまったからです。
できるようにする。
到達する。
結果を出す。

そういう響きが、どうしても先に来てしまった。

前の記事で、膣開発は「こじ開ける」よりも、安心してゆるめる話に近いのかもしれない、と書きました。

その続きとして読むなら、膣の話から、中イキやポルチオという言葉に進む前の記事に戻ってもいいと思います。

急がなくていいところを、急がされる感じがしたら。
それだけで、身体は少し遠くなる気がするから。

フロイトの名前が出てきて、少し腹が立った

中イキについて調べていると、フロイトの話に行き当たりました。

正直に言うと、私は最初「え、ここでフロイト?」と思いました。
急に教科書の棚から、古い男の人が出てきた感じ。

でも読んでいくと、少し腹が立ちました。

女性のオーガズムに、成熟とか未成熟とか、そんな線引きがされてきた歴史があるらしい。
外側で感じることより、内側で感じることのほうが成熟している、みたいな見方。
もちろん、今それをそのまま信じている人ばかりではないと思います。

それでも、その古い価値観の残り香みたいなものは、言葉の端にまだ残っている気がしました。

  • 「中でイケない」
  • 「中イキできない」
  • 「クリでしか感じない」

この「しか」という言葉。
私はここに、少し傷つきます。

誰に責められたわけでもないのに、何かが足りないように聞こえてしまう。
自分の身体の反応に、勝ち負けがつくように思えてしまう。

ツヅルに、“正しいオーガズム”みたいな呪いの話(ツヅル)がありました。

私はこれを読んで、ああ、嫌だった理由はここにもあったのかもしれない、と思いました。

知らないうちに、誰かが決めた正解を身体にかぶせていた。
しかもそれを、自分の中の声だと思い込んでいた。

そう考えると、少し怖いです。

身体の話をしているはずなのに、いつの間にか社会の話になっている。
性の話をしているはずなのに、いつの間にか「ちゃんとした女性」みたいな幻を追わされている。

私は、そういうのが苦手です。

たぶん、昔から苦手だったんだと思います。
運動会の徒競走も、成績表も、みんな同じものさしで並べられる感じが苦手でした。
関係ない話に聞こえるかもしれないけれど、私の中では少しつながっています。

身体まで、順位表に載せたくない。

Gスポットもポルチオも、夢のボタンではなくて

Gスポットやポルチオという言葉には、どこか秘密のスイッチみたいな印象があります。

そこを見つけたら変わる。
そこを刺激できたら到達する。
そんなふうに語られることがある。

でも、女風の開発について調べていると、少なくとも露花の世界観では、そういう「攻略」みたいな話とは少し違うのだろうな、と思いました。

もちろん私は、施術する側ではありません。
受けた体験を語れる立場でもありません。
だから、Gスポットがどうだとか、ポルチオがどうだとか、具体的なことを私の言葉で言い切ることはできない。

ただ、外から見ていて思うのは。

そこに感じる人がいることと、そこに感じなければいけないことは、まったく別だということです。

この差は、かなり大きい。

興味があるなら、知ってみてもいい。
でも、できない自分を責めるために知るなら、少し苦しくなる。
「私もそうならなきゃ」と思いながら近づく場所は、どんなにやさしく見えても、たぶん緊張する。

女風で「開発」という言葉が使われるとき、本当はもっと静かなものなのかもしれません。
知らなかった感覚に出会うこと。

自分の身体を、誰かの正解ではなく、自分の速度で知っていくこと。
結果よりも、その途中で「嫌じゃない」と思える瞬間を大事にすること。

そう考えると、私は少しだけ息がしやすくなります。

露花には、「中でイケない」という悩みについてセラピストが語った記事(露花の佳)もあります。

当事者の言葉が必要なところは、私が無理に代弁するより、そういう声に預けたほうがいい気がしました。

「できない」をできるように矯正する話ではなく。
「できない」と感じてしまう自分の不安をいったん置ける場所があるかどうか。

私はそこが、たぶん大事なんだと思います。

できない、の奥にあるもの

中イキできない。
Gスポットがわからない。
ポルチオなんて、自分には遠い。

そう思う人がいたとしても、それはその人の身体が遅れているという話ではないはずです。

緊張しているのかもしれない。
知らなかっただけかもしれない。
相手に気を遣いすぎて、自分の感覚を後回しにしてきたのかもしれない。
そもそも、今の自分には必要ない話なのかもしれない。

どれも、ありえる。

そして、どれか一つに決めつけなくていい。

私は、ここで少し立ち止まりたくなりました。
「中イキできるようになるには」という言葉の前に、
「なぜ、それができないと不安になるんだろう」と考えてみたくなった。

たぶん次の記事は、その話に近いです。

感度が低い。
不感症かもしれない。
自分の身体は反応が悪いのかもしれない。

そういう不安を、体質のせいにする前に、少しだけ別の角度から見てみる回。
「感度が低い」は本当なのか、体質のせいにする前に知っておきたい話へ続きます。

正解を探していたはずなのに、いつの間にか、自分を責める材料ばかり集めてしまう時があります。

そういう時に、この記事が少しでも別の窓になったらいい。
大きな窓じゃなくていいです。
ほんの少し、空気が入るくらいの。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました。

これはあくまで「こんな開発もあるらしい」という紹介の話です。
やるか、やらないか、知るだけにしておくか。それを決めるのは、いつでもあなたです。

もし、急かされずに相談できる人を探しているなら、
露花というお店のセラピストのことを、少しだけ覗いてみてください。

▶ セラピスト・青のプロフィール
https://roca2024.com/ao/

▶ このシリーズ全20記事の地図
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