「感じない」の正体〜それは、あなたの感度の問題ではない|May_Vol.14

皆さま、こんにちは。
露花の神無月ピエロです。

今日は、
お客さまからよく聞く「ある言葉」について、
書いてみたいと思います。


目次

「わたし、あまり感じなくて…」

神無月は、
この言葉を本当に何度も聞いてきました。

「わたし、あまり感じなくて…」
「気持ち良くなれなくて…」

その言葉の奥には、

「自分がおかしいのかもしれない」

そんな自己否定が、
静かに潜んでいることが多くあります。

でも神無月は、常々思ってるんですけど…
(久能整 風)

それって、
本当に「感じていない」のでしょうか。

もしかすると、
感じられなくなるほど、
身体がずっと緊張しているだけではないのか?


「感じない女性」ではなく、「感じられない状態」である

世の中では、
性的な感度の話になると、

  • 開発
  • テクニック
  • 感度
  • 名器

などと言った、
言葉ばかりが並びます。

けれど、実際に現場で
多くの女性の方々と向き合っていると、
見えてくる景色は少し違います。

神無月が感じるのは、

「感じない女性」
がいるのではなく、

「感じられない状態」
になっている女性が、
とても多いということです。

例えば―

  • 緊張している
  • 呼吸が浅い
  • 頭の中に別なことが流れている
  • 過剰に相手を気遣っている
  • 嫌われないように頑張っている
  • 痛みを我慢している
  • 過去の経験から警戒が抜けない(トラウマなど含)

こういう状態の時、
人の身体は快感を優先しません。

まず優先するのは、
「安全確認」だからです。


脳と神経は、危険の中で快感を止める

これは精神論ではありません。
脳と神経の、極めて正常な反応です。

人間の脳には、
危険を察知する仕組みがあります。

 

  • 不安
  • 緊張
  • 恐怖
  • プレッシャー
  • 警戒

そういったものを感じると、
脳は身体へ、
「今は快感より、生存を優先しろ」
という指令を出します。

すると神経系は、

「快感モード」ではなく、
「防御モード」へ切り替わります。

  • 呼吸は浅くなる
  • 筋肉は硬くなる
  • 思考は増える
  • 感覚は鈍る

身体は無意識に、
「感じないように」動き始めるのです。

これは近年、
「ポリヴェーガル理論」
などでも語られている考え方です。

簡単に言えば―

人は、
安心できない時、気持ちよくなりづらい。

脳が危険を察知すると、
身体は快感よりも、生存を優先するからです。


ジェットコースターの話

ここで、
ひとつわかりやすい例があります。

ジェットコースターは、
本来かなり恐怖心を感じる乗り物です。

  • ものすごい速度
  • 激しい揺れ
  • 落下感
  • 身体への強い刺激

冷静に考えると、恐怖そのものです。

でも、多くの人はそれを
「楽しい」と感じるのは、なぜでしょうか。

それは
「安全ベルト」があるからです。

  • 守られている
  • 落ちない
  • 壊れない
  • 安全だ

身体がそう理解しているから、
人は初めて、「スリル」として楽しめます。

では逆に、こう想像してみてください―

「安全ベルトのないジェットコースターに乗ったら」

どうでしょうか?

おそらく、
ほとんどの人は楽しめないのではないでしょうか?

スリルではなく、恐怖になる。

それは身体が快楽ではなく、
生存を優先するからなのです。


身体は「安心」を確認してから開く

これは、
性の場でも同じです。

 

  • 安心できない
  • 否定されるかもしれない
  • 怖い
  • 痛いかもしれない
  • 気を遣う
  • 頑張らなきゃ
  • ちゃんと反応しなきゃ

そんな状態では、
脳も神経も、快感へ向かいづらくなります。

むしろ、
感じないように、身体を守ろうとする。

それは異常ではありません。
極めて正常な防御反応です。

だから神無月は、

「感じない=感度が低い」

とは、あまり思っていません。

むしろ、

  • 安心できなかった
  • 心や体が緩めなかった
  • 普段通りの呼吸できなかった
  • ずっと警戒していた
  • ずっと頑張っていた

その結果として、
身体が「閉じていた」

そう感じる場面の方が、
遥かに多かったのではないでしょうか。


感覚は、「安心」の先で戻ってくる

そして実際に―

  • 安心が深まり
  • 呼吸が戻り
  • 緊張が抜け

相手の反応や、
「ちゃんとしなきゃ」という思考ではなく、

自分の身体感覚へ、
意識を向けられるようになることで、 

今まで感じなかった人が、
急に感覚を取り戻すことがあります。

それは、
魔法ではありません。

脳と神経が、

「もう、防御しなくていい」

と判断しただけなのです。


「あなたがおかしい」のではない

だからもし、あなたが今まで、

「私は感度が悪い」
「感じにくい」
「おかしいのかもしれない」

そう思ってきたなら、
一度、疑ってみてほしいのです。

あなたの感度ではなく。
あなたの神経が、
ずっと緊張したままだった可能性を。 

人は、
安心の中でしか、深く緩めません

そして、
緩めた身体の中でこそ、
感覚は静かに開いていきます

快感とは、
無理やり起こすものではなく。

安心の先で、
身体がようやく許可を出すものなのかもしれません。


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